私事ではありますが・・・第21回介護支援専門員 実務研修受講試験に合格することができました。
実際の試験勉強法を振り返りながら、今回の記事を書いています。2019年度のケアマネ試験合格を目指す誰かの助けに少しでもなれば嬉しいです。
2018年のケアマネ試験の動向
2018年からは受験資格の変更があり受験者数そのものが半数以下の約5万人弱となりました。
さらに合格率は全国平均で昨年の半分以下の10、1%に低下。厚生労働省のホームページを確認してみると合格率は年々下がってきているのですが、今年の合格率は過去最低。
去年は少し合格率が高く約28000人が合格したこの試験も今年の合格者数は全国で5000人弱ということになります。
合格者数だけ見ると去年の1/5以下ということになりますね…。
towa
その分合格できたことに喜びを感じている次第です!
私の受けた都道府県では40人程度の合格者数となりました。
狭き門ですね・・・自分が受かったことに驚きです。
今年の合格基準は前半の介護支援分野が13問、後半の保険医療・福祉サービス分野22問。(私は自己採点では前半19問、後半27問でした)
towa
私の経歴やこれまでしてきた勉強時間などスペックをあげてみますと・・・
・看護師の実務は約15年
・退院支援を扱う地域包括ケア病棟に4年ほど勤務
・育児休暇中4月に勉強開始。勉強期間は育児の合間に約半年間。
・勉強時間は最初のころは毎日30分~60分まで。最後の1か月ほどは焦ってきたので1~2時間ほど
・使った参考書 晶文社シリーズ
となっております。
もともと持っている経歴についてはほとんど役立たずでした。次に詳しく述べたいと思います。
私は半年前から勉強を初めて合格までたどり着けましたので、どんな感じで勉強したのかも書いていきますね。
私の職業のスペック「看護師」はほぼ役立たず・・・でした。ある意味どの職種もみんなスタートラインは同じです。
私は看護師としては総合病院で16年目。育児休暇・病気休暇を除くと実質14年間ほど働いてきました。もともとの性格がぽーっとしていてあまり看護師の能力に自信はないんですが・・・一応経験年数だけで考えればやや上席よりの中堅レベルだと思っています。
ある程度ではありますが、疾患の知識もあります。検査データを読むことも看護師レベルならば人並みにはできます。
さらに職場がら普段から介護度やサービスのことなど耳にする機会が多く、認定調査を実際によく受ける立場で、患者さんの退院時期になると担当のケアマネさんたちとカンファレンスを日常的に行っていたので、ケアマネの試験に関しては少しくらいわかる問題もあるかな?と甘い考えをもちつつはじめて問題を解きました。
結果・・・惨敗!
towa
以前なら看護師ということで免除になっていたはずの医療系の問題すらも難しくてたいして正解できませんでした。結構ひねったものが多いのですよね・・・。すんなり答えられない自分がお恥ずかしい。
towa
みんなスタートライン同じだよ!って。
看護師の方にお伝えしたいこととしては
現場での医療の知識、そんなには役に立たないよって。
じゃあ、ケアマネ合格なんてなおさら無理なのでは?!
…って思いたくなりますが、思わないでくださいね。
問題、確かにすごく難しいんですが、勉強をすすめるうちになんというか・・・合格するためのコツがあるなって気が付いたのです。
最初からの知識はそんなに関係ない。コツを掴んである程度真面目に取り組めば合格できると感じました。
コツも知らなかったまっさらな状態の私でも半年の勉強でなんとなくケアマネ試験のコツを掴み合格ラインに到達できたので、ケアマネを目指してみようという方は合格率に尻込みせず是非チャレンジしてほしいなって思います。
ケアマネ試験勉強 独学でも合格できちゃうコツ3つ
半年間勉強して自分が気が付いた勉強のコツ、を今日は書いていきたいなと思います。どなたかの参考になれば・・・。
介護支援専門員 実務研修受講試験の問題数は全部で60問です。
内訳としては
介護支援分野が25問 で確実に合格するなら15問正解
保健医療福祉サービス分野が35問 で確実に合格するなら25問正解
といったところです。
実際のところは最近はもう少しボーダーラインが低いので上記点数を目指せば合格できると思います。それぞれ10問間違えてもOKですよ!案外いけそうな気がしませんか?
1つの問題の中に5つの問題があり、それぞれ正しいか誤りなものを2つ、または3つ選ぶマークシート方式です。
この形式ですと勘でまぐれ正解になる確率は低いですね。とにかく勉強しないで受験したら確実に受かりません。
実際に私が思うコツは下記3つになります。
- 問題を解いて「問題の形式に慣れる」
- 各項目の理解を深める
- 試験問題の全体像を把握する
towa
まず「問題の形式に慣れる」
まずはここからスタート。問題の言い回しに惑わされるだとか、選択肢をいくつ選ぶか、ですとか
「正しいもの」「誤っているもの」の確認ミスなんてのが最初のうちは多発します。
towa
とにかく問題を解いていくと慣れてきて、「何を選ぶか」や選択肢の数は絶対に確認するようになるし、言い回しにも慣れてきます。
towa
こんなんで点数を落とすのは泣くに泣けませんので、最低ラインだまされるのはなくしましょ!
慣れていく過程で回答を見ながら徐々に知識を入れていくのもお忘れなく。
各項目の理解を深める
私は晶文社さんの参考書をつかいました。特に過去問集が私はおすすめですが、いわゆる参考書というものも必要ですね。
それが晶文社さんでは合格テキストという名前で販売されています。
まぁどこの出版社の参考書も同じかと思いますが、晶文社さんも合格テキストはなかなか分厚い参考書です。その分厚さに購入時は圧倒されますが、出題される分野はだいたい決まっています。
怖気づかずに各項目の知識を深めていきましょう。今日は生活保護について理解するぞー!財政安定化基金のことならもう全部わかるぞ!みたいな感じでしょうか。
でも実際のところは試験問題はかなりひねった表現で出されます。
単純に財政安定化基金の財源は国、県、市町村それぞれ1/3でしょ…って1つ分かったとしてもそれだけでは選択肢の消去法はできても1点はとれないんですよね。
3つくらいわかれば、自信ないけどこれでいいかな?くらいには答えられるようになるかな。
基本的なところが分かっていないと話にならないので知識の積み重ねは大事です。
私は合格テキストを眺めているだけでは知識が頭に入ってきませんでしたので、問題を解きながら覚える、または動画を見ながら覚えるという方法をとりました。
試験問題の全体像を把握する
こちらは2番目の各項目を深めると同時進行がいいのですが、ケアマネの試験ってだいたいこの分野からこんな感じで試験問題がでるんだな・・・っていう感覚を掴むことです。
それには過去問を解くのがおすすめです。晶文社さんの過去問は問題解説に問題の解き方…つまりどういう思考回路で選択肢を選ぶか書いてあります。この思考回路を学ぶのもコツのひとつかなと思います。ぜひ解説を読んでみてくださいね。
開設を読んでみると
「こんな問題、意地悪でしょ!消去法で行くしかないわ」
「これは基本的な問題だから自信持って選ばないとね?」
みたいな感じで解説されていますね。本を作られた方の人間味あふれる愛を感じるのは私だけでしょうか。
私は最初はこれくらい答えられないとね?って書かれていた問題も分からなくて挫けてましたが、3回目くらいになるとだいぶ分かるようになりますよ。
前半の介護支援分野の数字の羅列もパターン化していることが見えてきます。覚えづらいものはyoutubeで動画配信されている授業を見ると、スッと頭に入ってきたりするので単調に問題を解き続けたり、テキストを眺めるのではなく、勉強にメリハリをつけて暗記しやすくしていくと効果があります。
ある程度各項目の知識が深まってくると、試験の全体像も見えてきます。
私が思ったのはこれまでの傾向からみて最初の2問はかなり難しくて勉強の効率が悪いので諦める…というもの。条例の細かい文章が出題されたりほんとに難しい。反対に24、25問目あたりは事例問題が出るのですが、そこは常識の範囲でこたえられることが多いラッキー問題です。
保険福祉サービス分野の最初数問は医学系の知識が問われます。後見人制度、生活保護についてはだいたい何かしら出題されることが多いです・・・といった具合。
前半後半でそれぞれ合格ラインをクリアしなければいけませんから、全体像をつかんだうえで自分の不得意な分野を重点的に学習するなどの調整が最後のほうになると必要になってくるかと思います。
こっちの分野のつめが甘いな・・・とか自分で理解できるようになることが大事だと覆います。過去記事でも独学でできる勉強法についてあれこれ書いていますのでよかったらご覧ください。
私は子育て中でセミナーにも通えませんでしたし、収入も少ない時期なのでなるべくお金のかからないように勉強しましたよ。
ケアマネ合格までの効率的な勉強スケジュールはこれ!
以上から私が考える効率的な勉強スケジュールをあげてみますね。
1:過去問5年分を解きながら、合格テキストでざっくり学習
2:過去問5年分をもう一度解く
3:基本テキストを見ながらYouTubeにて授業を受けるようなスタイルで学習
4:基本問題集上下巻を解く
5:苦手なところを動画で復習したり、他の問題集を解いて最終の押さえをする
こんな流れで理解が深まればOKと思います。私はコツを理解するのに時間がかかったので、前半はあまり知識が深まっていませんでした。後半で巻き返したな・・・って思います。
私の勉強期間は毎日平均30分×6か月間(180日)でした。5400分=90時間です。最初のころはあまり集中もできていませんでしたから、ポイントを押さえた学習方法で毎日1時間みっちり集中して勉強できるならば最短で2か月でも間に合うのかもしれませんね。
実際には仕事と勉強の両立も大変なので、私のように半年前くらいには勉強開始したほうがいいとは思います。毎日寝る前に30分だけ!と習慣づけることができればこっちのものです。
私は基本問題集上下巻を各3回、過去問3回に加えて、ほかの問題集として1問1答を2回、予想問題集を2回やりました。
最終的にはやればやるほど不安な時期に突入してしまうのですが、それくらいになれば合格ラインに達してきていると言えるのかなと感じます。
試験合格後は研修がまっている
このケアマネ試験 介護支援専門員 実務研修受講試験という正式名称でして・・・つまり ケアマネの実務研修を受ける資格がもらえるよっていう試験です。
このままではケアマネになることはできません。
実務研修は私の住む都道府県では2期に分かれていて私は来年度に受ける予定です。また実務研修の様子も記事していければと考えています。
しかし受講料・・・結構高額なんですよね。私の地域では50000円ほどです。そして研修の日程もけっこう多く、仕事をしながら受講するには職場の理解が必要です。
でも研修はすごく楽しみです。
同期のケアマネの卵のみなさんとの交流も今から楽しみです。
ケアマネをとった後は・・・?将来の夢
ケアマネをとることができたら、ケアマネとして働いてみたい気はするのですが、実際のところは看護師として働くほうが給料も高いようで、自分がどんなスタイルで働いていけるか具体的にはイメージできてぎません。
兼任とかできるといいのかな?とも思うけど、どちらも中途半端になりそうだし。
とにかく将来は訪問看護に携わりたいと思っているので、そちらの方面で資格を生かしていきたいなと考えています。
それではここまでお読みいただきありがとうございました。