【不登校】父親の気持ちと夫婦の温度差について



※こちらは2024 2月のアメブロ過去記事を一部加筆修正しアップしたものです。更新日時が実際と異なりますがご了承ください。

 

本日は不登校に関連した夫との関わりについて。

不満等つらつら書いていたら長くなってしまって…1つの記事としました。

前回記事の通り、私は学校へ無理に通わせるのはよくないと認識していて

親の会やIさんのと面談などでその葛藤も薄れているところです。

 

こう言っちゃなんですが、私は親として鍛えられています。

お母さんスキルをアップデート中です(笑)

 

さながら

おっパンならぬおばパン

真っ只中なわけです。

おっパン。

 

先日友人に勧めてもらったドラマです。
頭が硬く家庭からも仕事からも浮いてしまったおじさんが柔軟な考えをアップデートしていくという内容。

面白いのでみてみてください!

 

私は漫画の方を読んでます。

 

我が家の場合、おばパンは外に出てみたり葛藤の末、比較的不登校マインドが軌道に乗ってきました。

ですが、おっさん=旦那に問題がありました。

 

私の場合は休むと言ってきた長男に

「ふぅーん、わかった」くらいで返事できるようになってきたのですが

 

旦那は長男に対して学校にいかせようと腹を割って話し合いをしたり、1時間でも登校できていたときには毎日学校まで送迎してくれたりします。

 

それが悪いとは思ってない。

 

ただし、いかないというとかなり不機嫌になったり怒ったりします。

肥満体型の長男のことを思って毎日夜にウォーキングへ連れ出します。嫌がると不機嫌になり、半ば強制的です。

 

子供を思ってのことだとは伝わるのですが、

思い通りにならないと不機嫌を撒き散らすタイプなので長男は常に父親の顔色を伺っています。

 

だから良くない訴えを父親にはできないんです。

でもそれは長男に限らず、私もそうです。

私も旦那の顔色を伺ってしまいます。

 

それだけ不機嫌さの撒き散らし方が激しめです。

これは結婚してから如実に出てきた側面でずっとストレスでした。

 

実家に帰ろうとすると不機嫌になることが多い、休日に旦那に付き合って遠出をしないと不機嫌になる、子どもたちがゲームをたくさんするのも良くないのですが、しょっちゅう怒ってくるのもストレス…家は彼の思い通りにならないときいつも不機嫌で包まれてきました。

 

あとは人の気持が理解できないのか、考え方が冷たいなと思うことが話をしていると多々ありました。

 

義父を下に見ていて隣に住んでいるのに勝手に縁を切っているにも関わらず、義母には当たり前に依存しているのも理解できない。感謝の気持が何も無い。

 

家事や子どもの行事、手続きなどもこれまで私が90%以上は担ってきて

お互いフルタイムながら

私さえいれば(あととてもお世話になっているお義母さんがいれば)家のことは問題なく回るという環境で15年やってきました。

 

旦那がいなくても困らないのに不機嫌にならないか顔色を伺うのに疲れていました。

(思い通りにさえなっていればいいのですけど)

 

これまでに何度か爆発して旦那に不満を訴えてきたことがありましたが、結局行動変容には繋がらず伝わらないままでした。この15年。私の気持ちは離れていてルームシェアくらいの気持ちで、と思うようにしてきました。

 

不登校になった長男のことで、さらに不機嫌が加速し、朝の空気も重くなりました

私は知り得たことを夫にも共有するようにしてきましたが、肯定的に捉えてもらえたと感じることはこれまでになかったです。

 

不登校になって程ない頃、長男は校外学習に参加したいと思っていたことがありました。

そのため、色々決め事をする集会には来てくださいと担任から言われ、長男も行くというので、私は仕事の都合をつけ送迎に行ったんです。

そしたら『無理』と言われ、「これ行かないと校外学習に行けないと言われたよ?どうするの?こんなんで大人になったらどう生きていくの?お母さんはずっといないんだよ?」などと話していると(まずその対応がすごく良くないですね)「大人になったらしにたい」と返されました。

 

長男は小さい頃からそういう言葉を発することがありました。

 

私は自分の職業柄、人の生き死にに携わることが多く、簡単にそのような言葉を使うことはよくないと言い聞かせてきていたので、すごくショックでイライラしてしまったんです。

 

そのことを旦那に訴えたとき「それならしんでしまえ」と返されて…

 

本心でないことは私でもわかりますが、そもそも気持ちを受けとめてもらおうと期待するのが間違いだったのですが、それでも彼に対してボキッと心が折れたのが分かりました。

 

その瞬間から業務連絡以外の会話をやめました。

 

1週間位経って旦那になんでそんな風になるのか言わないとわからないと言われたのですが

「私はこれまでにずっと訴えてきた、今回も同じこと、揉めるのが嫌だから話し合いたくない。私はずっと離れたいと思ってきた。その思いが強いか弱いかだけだ」と返しました。

 

そこから旦那は終始不機嫌となり

家庭内は冷戦状態となりました。

 

お弁当づくりなど必要なことはいままで通りやってきました。

しばらくして時間の経過とともに旦那の終始不機嫌は治まり

食料品の買い出しなどは以前のように行くようになったり、会話が最低限になったことと、あまり遠出をしなくなった以外は表面上、変わりない生活となりました。

 

この数カ月間私には何も言ってこなかったんですが

長男には「そのうち出ていくつもりなんだろ?」「〇〇(長男)がそうさせてるんだろ」と怒ってきたりするようで板挟みになっているので早く出たほうがいいのか?とも思ってきました。

 

でも長男は離れるのは嫌そうなんよね

 

この数カ月間、いや、結婚して15年、私は旦那を怒らせると怖いという思いがつきまとって、彼に対して当たり障りなくやり過ごすことばかりでした。

 

でも心が折れてからは旦那に対して顔色を伺うのはやめました。

 

私だってやりたいことやったらいいし、旦那に合わせてばかりで気を遣うことなんてないと思うようになったからです。

 

いずれにせよ、私自身が夫に対して十分に向き合えていないのだと思います。

それを認識できたのがメディカルジャパン大阪での井上ウィマラさんの看取りに関するグループワークでした。

 

そのグループワークは直接的には看取りに関係がありませんでした。家族との繋がり、自分なりの距離感、その人にどういう思いなのか…というものを具現化する内容でした。

 

私もやってみて家族から少し離れた位置に置いた旦那の札に『人生の意味を見出す』という札を置いてみて

「そっか…この生活に向き合わなきゃいけないよな」と思えました。

 

ウィマラさんのこのグループワークはすごくて

ウィマラさんがなにか答えを提示するわけでもないのに個々に合わせた『何か』が浮き彫りになります。

 

家族に悩みのある人ならなおさら。

看護にあたっては

その人の家族に対する思いを十分に理解すること、それを言わなくていい、理解するだけでよい。

それが看取りによい影響があるのだということでした。

 

あのグループワークから数週間。

 

先週、また不登校の親の会があり誘っていただく機会がありました。

 

その時ちょうど子どもたちは私の実家に遊びに行きたいと出かけていました。

実家に行くと聞いた旦那は「また勝手に予定を決めて腹が立つ!」と長男に対して不機嫌に言っていたようです。

 

長男は実家に泊まりたいといい、次男も泊まりました。そりゃ怒られるし嫌だよね。

 

帰ってきた私に「ゲームばっかりさせたらダメや」と怒っていました。

不登校について私から伝えても聞く耳を持たず、常に否定的にしか返事が帰ってこないので私もうんざりしてしまいます。

 

彼は自分の休みに他の家族が予定を入れることを嫌がる傾向にはあるので

それならダメ元でと

一緒に親の会に行ってみる?私は行ってよかったと思っていると誘ってみたところ

 

『行ってもいい』と返事をしてきた。

 

!行くんだ…

まずそれに驚きましたが…

 

実際に行ってみて

他のお母さん方の話を聞いたり不登校について責めない、本人の思うときに思うようにを支援するという話を聞く機会になりました。

 

私から聞く言葉ではなく生の声。

 

子供の状況に涙あり

児相にお世話になってしまったなど深刻な話から

  • そうか、わかったよーって、言うけど陰では葛藤するな!
  • 子どもと一緒にゲームして盛り上がってる!
  • 私、漢字やらせちゃった!だめなんかな、でもやらせたい…
  • 学校の先生も知識がなかったりするから、自分が知識つける
  • 医師によるとお小遣いをあげるって効果的らしいよ、何に使うかは口出ししちゃだめなんだって。変な遣い方って思っても。

などなど聞いて

  • 旦那さんが来てくれるなんてすごいね!
  • 学校も行ってくれるの?うちのパパなんて…
  • 夫婦での温度差を埋めるにはどうしたらいいのかな

という話になり

 

うちなんて半分崩壊しているのに

この会で旦那はすごく褒めてもらったんです。

会が終わったあとの旦那はにこにこでした。

 

長男と話していたとき「なんでこんなふうになったんだろうって泣いていたことがあった」と言い、

無理に学校に行かせない
家で楽しく暮らす
本人が思えるときに社会との繋がりを持つこと

それを大切にしたら良いんじゃないかとお互い確認しました。

 

そこから旦那は変わりました。

まだあんまり日は経っていませんが不機嫌は撒き散らしていないし、

先日も長男がプラモデルをほしがり自分のお小遣いで買って「お父さんにバレたら怒られるから隠す」と言っていたのだけど、見つけても何も怒らなかった。

 

長男には

お父さんとお母さんは学校に行けない子のお父さんお母さんたちの会に行って勉強してきたよ、だからお父さんはこれから無理に学校へ行かせようとしないし、ガンプラを買っても怒らないと思うよ。

 

怒ってるときも今も〇〇のことをお父さんは思っているんだよ。

 

と話をしました。

 

長男は黙って頷いていました。

これからIさんの立ち上げるフリースクールへこちら地区、会員1番での利用が開始になります。

 

勉強でないこともあって

実際にIさんに会った長男も「楽しそうって思う、行ってもいい」と割と前向きでした。

 

それもどうなるか分かりませんし、Iさんからお聞きした親が先走っていないか振り返りながらいきます。

あくまで無理せず本人のペースで何か学んでくれたらなと思っています。

 

私達夫婦も数カ月ぶりに普通の会話を持つようになりました。正直なところ私が抱える根底の思いは変わりませんし、またもとに戻るのではないか?と怪しみながら接しています。

 

でも旦那の全てが悪いとも思っていませんし(今回は嫌なところばかり書きましたが、短気や不機嫌以外は基本真面目な人ではあります)

叶うならばこれからも一家で楽しい時間も持てたら

私もそれがよいし、長男にとっても良いでしょう。

 

迷いながら

もがきながら

苛立ちながら

それでも、家族としてこの現状に向き合い子どもたちを支援していけたらよいのではないか?

そう思います。



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