楽天VYMと本家ETFのVYM 何が違う?どちらがいいの?

こんにちは。

本日は私が保有しているVYMについてのお話です。

現在、VYMといえば本家のVYM(ETF)楽天VYM(投資信託)を購入することが可能です。

 

ポイント投資で楽天VYM

私は両方のVYMを少額ではありますが保持しています。まず私名義の楽天ポイント投資は楽天VYMを買っています。






ポイント投資をはじめたとき、たまたま相場が安いときまとめて楽天VYMを購入して、その後しばらくは家計を助けたくてポイントはエディに交換していました。

 

そして、最近はポイント投資を行うとSPUで+1倍というサービスが始まったのでまた少額で再開しています。たまたま暴落のタイミングをうまくつかんでいて今の時期でもプラスになっています。

購入の方法は簡単。楽天VYMの購入ボタンを選択して金額を入力するだけです。

主人名義のポイント投資は楽天VTIでやっていて、エディにせずポイント全部を投資しているのですが…今暴落のタイミングなので高い時もずっと積み立てていたため含み損。

 

私ののVYMはタイミングがよくて、プラスになっているのは偶然の産物ですが7000円ポイントの投資で300円以上のプラスになってくれたのはうれしいです。

特定口座で本家のVYM

もうひとつはSBI証券で保有している本家のVYMです。




 

暴落のタイミングで買ったにも関わらず、タイミング悪くて現在含み損ですが・・・長期で見れば問題ないと思っているので気にしません。

28株保有しています。

私は1株あたり85,27USドルで購入しました

本家VYMの購入方法はSBIでNISA開設して自動積み立てにでもしない限りは、投資信託である楽天VYMと比べるとやや複雑です。全くの初心者ですと、おそらくハードルが高く感じるはず。

towa

ですが、私はどうしても本家VYMを買ってみたくて、頑張ってチャレンジしました

このとき30万ほどの円をドルに換えて購入しました。こちらは投資信託と違って、株を買うのと同じ理屈なので成り行き注文の場合は約定するまでいくら使うかはっきりしない性質があります。指値であってもいくらか余裕が必要なシステムになっています。そのため資金にある程度の余裕が必要になっていて、持っているお金ギリギリまでは購入できません。私は結局30万用意したけど3万円くらいのドルが使えませんでした。現在そのドルはSBIの外貨預金で保有しています。

 

分配金問題:どっちのVYMがいいんだろう

 

VYMを買うとき、よく目にするのが

本家にすべきか楽天VYMにすべきか?

 

本家のVYMと楽天VYMはどう違うか?

あたりの疑問です。

私は資産形成するうえでETFにすべきか、投資信託にすべきか悩んでいたのですが、そちらについては以前考察し、本家VYMを買ってみることにしました





上記過去記事の結論としては「ETFはめんどくさいけど、長い目でみればコストは安いから、チャレンジしたいならOK!」となって、購入に至ったわけです。

 

じゃあ、なぜ今回また本家VYMか楽天VYMかを考えているのかというと・・・

towa

検索キーワードで「楽天VYM」がよく出てくるから、なんですけどね

この検索ワードが出る理由は私も思い当ります。

と、いうのもVYMは分配金を目当てにして投資する人が多いであろう投資先だから。

そして楽天VYMは分配金が自動で再投資される性質があるから。

・・・なんですよね。

VYMを買おうと検討する人なら絶対ぶち当たる疑問ですよね、これ?

towa

分配金が欲しくて投資しているのに自動再投資したら手元に分配金こないんだ!

 

私も色々調べてみて、なかなかこれといった回答がないのかなぁ…って印象なので自分なりにまとめ直してみようと思います。

どっちを買うか悩んでおられる方の参考になれば嬉しいです。

それではよろしくお願いいたします!

株価と基準価格から比較してみる

まず11/20時点での両者の比較です。

 

本家 基準価格84.93USドル。1ドル112円の計算で1株9546円となっています。






経費率は0.08%。

 

楽天VYMの基準価格は9979円。本家より少し高いです。

なぜかといえば、この「分配金コース」が再投資型になっているからですよね。

 

コストとしては0.2096%と表記されているものの、投資信託には隠れコストと呼ばれるものがあり、合わせると実質コストは0.5%くらいになるそうです。

 

本家のVYMは分配金受取型ですので、年に4回3、6、9、12月に分配金が支払われます。


年間トータルで現在は基準価格の3%が分配金として支払われることになります。

%の変動はあるのですが、2014年から順に比べると、実際支払われるドルは年々増えています。

これは株価そのものが右肩上がりであり、そこからの%で支払われる分配金も増えていくから。

現金ではなく株を持つことでインフレに対応できるというのが、簡単にわかるなぁって感じます!

私のVYMも今はマイナスだけど、何年も経ったら、株価が上がって配当金も増え…ムフフなことになってるかもですよ~。

というか、それを信じて投資しているわけですが。

ちなみに2018年の分配金は1株あたり、約286円の計算です。私は28株もっているから年間約8000円がドルで振り込まれることになります。アメリカ課税分10%があるから実際には一株あたり250円程度にはなってしまきます。

年間の配当金所得が20万を超える場合はトータル30%の2重課税になってから、確定申告で10%取り戻すことができるので実際の配当金は2割減となります。

 

そして楽天VYM。

楽天VYMの運用が始まったのは2018年1月10日。1年分の分配金が自動で再投資されている(実際にはまだ3回分ですが)ことを考えると

こんな単純な計算でないのは重々承知なのですが、本家VYMの株価9546円+分配金1年分286円=9832円となり、まだ楽天VYMの基準価格に届きません。

分配金の課税のことも入れず、3回の配当金を4回分で計算しなおしているにも関わらず、楽天VYMのほうが有利な結果となりました。

towa

コストは投資信託である楽天VYMのほうが断然高いのですが・・・この結果はおどろき!

 

やはりこれば分配金再投資による複利の力が大きいのでしょうか。

本家も再投資すればいいのですが、手数料対策でまとまった金額で積み立てるとなると、複利を働かせづらいかもしれません。

実際に使う時どうするかも考える

私はVYMを長期で保有するつもりでいます。どのくらい長期かというとできることなら死ぬまで。

VYMをたくさん持って、分配金を生活費の足しにしたいと考えているわけです。

楽天VYMの場合は自動再投資されてしまうので、投資している間は楽ですが、実際に使いたいときは使いたい金額を解約する必要があります。

 

と、言っても部分解約も簡単にできるし、3か月に1回の分配金を待つよりも、毎月少し解約するほうが案外使い勝手はいいかもしれませんね。

 

しかもドル資産だけど、解約すれば即円になりますから、ドルから円に戻す手間もありません。

 

towa

なんかちょっと楽天VYMに揺らいできちゃった。一生本家VYMを持つつもりなのに・・・

 

とはいえ、解約によって口数が減っていくのはさみしいものです。本家VYMなら株数を減らすことなく分配金を受け取ることができます。

もう1点本家に有利な点としては確定申告で10%の税金を取り戻すことができるということ。

楽天VYMですと、分配金再投資のときにまず10%とられていて、解約時に20%の所得税が課税されます。つまりキャピタルゲインは2割、インカムゲイン(分配金)は30%も課税されてしまいます。

本家ならば年間20万までの分配金なら10パーセントしか税金はかからないし、20万以上なら20%です。結構割合としては大きいと思うのですが、実際はどうなんでしょうね。

年に20万の配当金となると、今ならおおよそ1000万弱をETFに投資すると達成できる金額。

実際には複利が働き、キャピタルゲインも上昇するので、もっと元本は少なくても可能であるはずですが、とりあえず私のようなものであれば当分2重課税のことは考えなくてよさそうです。

課税の面では本家VYMが有利で、実際の運用は楽天VYMのほうがよさげ?・・・ということで複利の計算までは文系人間の私にはできないのですが・・・将来的にはもしかしてトントンくらいなのかもしれません。

 

ほんと、ETFを買うのが面倒だと思ったら投資信託を選ぶという選択肢でも間違っていないと思いますね。

 

あとは分配金として自動的に年に4回ドルが振り込まれるか、使う時に少しずつ解約していくか・・・このあたりは完全に好みの問題かと。

分配金として支払われた場合は、ある程度貯めておいて暴落のタイミングで追加購入することもできるので、ドルコスト平均法より成績はよいかもしれません。

分配金を受け取らないならVTIのほうがいいの??





ここまで比較してみると、実際の運用は楽天VYMのほうがいいし、買い方も簡単だし、使う時も問題なさそうだし楽天VYMが実はなかなかいいのでは?って感じですね。とはいえ同じ投資信託ならば楽天VTIやS&P500などもっと運用成績がよさそうなファンドがいくつかあるんです。

それらと比較しても楽天VYMはどうなんだろう・・・って私もいまだに疑問です。

 

一般的にVTIとVYMの成績はさほどかわらないけれど、分配金の比率が多い分課税による影響が出てくるとされています。

楽天VYMの特徴としては投資先が高配当株400の企業から構成されています。VTIは4000の企業、S&Pは500の企業です。

 

高配当の企業ということは、それなりに業績を右肩上がりで成長する、大企業の選りすぐりが集まっていると考えられますが、

FacebookやApple、Amazonなど今をトキメク企業たちは無配株なので含まれません。

 

VTIやS&P500はこのあたりも網羅しています。

そんなことから、急成長が期待できるニューフェイスの無配株よりは比較的老舗というか安定した大企業のセレクトなのかなぁとも感じます。

 

暴落に強いとも言われているので、あえて税金面で不利なVYMを選ぶという選択肢も間違いではないかなと。

分配金が自動再投資である楽天VYMも同じくです。

そんなことを言いつつ私はVTIもS&Pも他でメインで買ってます(笑)

私はVTIよりS&Pのほうが好きなのですが

分散投資を気にされるのであれば4000企業のVTIがおすすめなのかと思いますね。

でも500でも個別株を買うより断然分散投資されています。

 

VYMも400企業ですから、十分分散投資ですよね。

将来的にはS&P投資などで増やした資産をVYMに時間を分散して変更していきたいと思います。

老後は現金比率もあげなくてはいけませんしね。

そんなわけで結論。

楽天VYM投資は十分ありだと思う!

投資先としては楽天VYM十分おすすめ。

税金を気にする、暴落のときにスポット購入したい人は本家VYM。

とにかく面倒な人は楽天VYMを。

 

以上のようになりました!

こういうことを考えるのは、面倒なようで楽しい作業です。

それではここまでお読みいただきありがとうございました。




 

2 COMMENTS

立山こう

質問です。
「本家ならば年間20万までの分配金なら10パーセントしか税金はかからないし、20万以上なら20%です。」
このように記載されていますが、本家、つまり米国ETFのVYMは本当に上記のような税率なのでしょうか。2重課税されて30%引かれるのではないしょうか。
「楽天VYMですと、分配金再投資のときにまず10%とられていて」とありますが、再投資は自動でされるので課税はされないのではないでしょうか。
質問ばかりで申し訳ありません。

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:towa:

立川さま、コメントありがとうございます。
2年前の記事で、当時納得しながらまとめたのですが、今読み返してみてあやふやな点もあり、再度調べてから返答させていただきますこと、ご了承くださいませ。

ご質問内容と少しずれているかと思いますが、20万までなら…というのは確定申告を行う義務があるかないか、利益を納税するか否か、の境界線として書かせてもらっています。
この場合分配金は外国課税の10%が引かれて口座に振り込まれます。年間20万までならそのままの金額をいただけることになります。
20万以上の場合は確定申告が必要になりますね。
そうなると確定申告で所得として申請し20%を所得税として納めなければならなくなります。

外国課税とあわせれば30%です。
ただし外国税額控除を申請すれば10%は取り戻すとこができます。

楽天VYMの場合は本家VYMに投資してくれる投資信託になります。再度調べてみましたが、制度上、分配金自動再投資されるときに外国課税10%は引かれているようですね。

私のイメージとしては楽天バンガード社が投資信託で資金を集めて本家VYMを購入し、配当が出たらその配当でもう一度VYMを買っていると認識していて…。ですので米国で配当が出る時点で米国課税されているこちらには外国税額控除は適応されません。
代わりにというわけではありませんが、この場合配当所得にはなりませんから、20%の所得税は支払いする必要がありません。私達は最終解約するときの利益分の20%を納税するのみです。

配当が出るたび20%引かれながら再投資を続けるよりは、最終で20%納税するほうがトータルリターンは若干多いのかもしれません。

質問の返答になっておりますでしょうか。
またブログも修正していきたいと思います。
貴重なご意見を本当にありがとうございました。

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